痛覚に関する研究の多くは、扱いの簡便さからラットを用いて行われ、痛み関連レセプターの発見など数多くの優れた研究が生まれてきた。一方、痛覚は心理的要素を含んでいるが、これは麻酔動物では知ることができない。本評価法は、ヒトと近縁のサルをつかって覚醒状態のまま実験を行うため、得られた結果がそのまま臨床応用につながる可能性がある。(岩田幸一 覚醒サルを用いた鎮痛効果の評価法 p.99)