近年の光学機器の進歩によって、細胞骨格関連分子のように比較的ゆっくりと構造に会合する蛋白質であれば、一分子ごとに細胞内で可視化できることを見出した。この手法を用い、細胞内で起きるアクチン重合動態やそれを制御する分子の生化学的性質を直接計測することに成功した、我々の最近の成果を紹介する。
(渡邊直樹 単分子スペックル顕微鏡がみせるアクチン重合の細胞内分子キネティクス p.103)