機能ゲノム科学の最も身近な成果としてヒトの病気の原因解明、診断、治療といった医療分野に期待が集まっている。ごく最近、微量検体で発現変動している遺伝子群を解析する技術革新としてマイクロアレイDNAチップが登場した。特に、その経済性、網羅性の点からマイクロアレイ法は現在飛躍的に普及しつつあり、その応用はゲノムプロジェクトによる遺伝子情報と相まって、今後遺伝子機能解析の最有力技術となることが期待されている. (辻本豪三 網羅的遺伝子発現解析(DNAチップ、マイクロアレイ)とそのゲノム創薬への応用 p.153) |