イレッサは、分子標的治療薬として期待され登場した。一部の症例で劇的な効果を示すが、急性肺障害という予想外の副反応に遭遇した。臨床研究やそれを裏付ける基礎研究が進み、医学的に重要な研究が蓄積されている。イレッサをめぐる最近の話題を治療に携わる専門家の立場から取り上げる。
(長谷川好規 イレッサ p.233)