ヒスタミンH1受容体の脱感作/再感作には、G蛋白質共役型受容体キナーゼ/プロテインホスファターゼ2A系とCaMキナーゼII/プロテインホスファターゼ2B系を介した二重の制御機構が関与している。細胞表面ヒスタミンH1受容体の数・機能の制御機構の解明が、アレルギー治療戦略における新たな「脱感作療法」へと発展することを期待する。
(菱沼 滋 ヒスタミンH1受容体の細胞内移行と薬物感受性変化 p.251)