インスリン抵抗性状態では血管系細胞に様々な機能障害が生じるが、その原因は内皮一酸化窒素合成系や組織レニン・アンジオテンシン系の異常であり、これらの系によって過剰に生成されたスーパーオキシドアニオンなどの活性酸素が心血管組織で酸化ストレスを亢進させるためである。
(篠崎一哉 インスリン抵抗性に伴う血管障害の分子機構の解明 p.285)