水虫などの皮膚真菌症の治療において、フルコナゾールを投与した時の効果は、他剤と比較して試験管内での活性から推測されるよりも高いことが知られている。その理由を探るために、モルモットに経口投与した後の皮膚内での薬物動態と分布、および角質ケラチンとの結合性をイトラコナゾールおよびグリセオフルビンと比較した。また、皮膚真菌症に対する効果の目安となる薬物動態/薬力学パラメータについても考察した。(祖父江 聡 薬物動態/薬力学パラメータ解析による水虫治療薬の薬効評価 −経口抗真菌薬の薬物動態と皮膚真菌症に対する治療効果− p.291)