栄養素の摂取により腸管から分泌されるホルモン(グルカゴン様ペプチド-1:GLP-1)は2型糖尿病を防ぐのだが、GLP-1は分泌直後、速やかに分解されてしまうので、その作用に限界がある。現在、GLP-1の分解を抑制することで作用増強を目指す薬剤が、次世代の糖尿病治療薬として注目を集めている。
(安田信之 2型糖尿病治療におけるジペプチジルペプチダーゼIV阻害薬の可能性 p.379)