旧くから薬物の評価に用いられてきたニワトリ胚は,発生から,分化,発育,孵化に至るまでの全てが卵殻内で行われる,いわば生命の小宇宙である。このin vivoとin vitroの中間に位置するニワトリ胚は,ほ乳動物の代替実験種として,薬物の毒性および効力の評価に有用である。
(吉山友二 動物実験代替法を用いた薬効評価−ニワトリ胚の動物実験代替法への応用 p.358)