1990年代に急速に進展したゲノムプロジェクトは新たな研究領域を数多く生み出してきている。化学と遺伝学の融合研究領域であるケモゲノミクス(chemogenomics)もその一つで、遺伝子やタンパク質の機能解析、さらには生命現象のネットワークを解明し、応用的側面として標的タンパク質や薬剤の探索をめざしている。その最近の研究動向を紹介する。(江口至洋 ケモゲノミクス p.365)