杏林大学 医学部 薬理学教室
〒181-8611東京都三鷹市新川6-20-2

杏林大学に医学部が併設された1970年に初代主任教授小林龍男先生が本教室を開設され,1976年稲葉稔教授に続いて,1993年に三代目教授として遠藤仁が着任した.

教室のスタッフは金井好克助教授,武田理夫講師,細山田真講師と3人の助手から成り,2人の実験助手を加えての常勤体制となっている.

常勤客員教授として永森静志先生が今春より慈恵医大第一内科より移籍した.大学院生は2人,ポスドク1人のほか本学およぴ他大学の臨床系教室からの研究生,文部省留学生が3人,民間企業からの研究生など総勢20名余が研究に従事している.

特徴としてはアジアパワーが教室を支えており,現在韓国,タイ,インドから9人の研究者が在室している.研究の主題は有機物質の細胞膜輸送の分子機序の解明である.

具体的には薬物およぴアミノ酸トランスポーターの分子クローニングと機能解析を行い,1996年以降幾つかの新しい遺伝子(有機陰イオン薬物トランスポーターとしてOAT1からOAT5まで,中性アミノ酸トランスポーターはLAT1とLAT2,asc1,シスチン尿症の原因遣伝子のBAT1,カルニチントランスポーターのCT1など)を単離した.

特にOATsは薬物の体内動態の律速を担うもので,腎や肝からの薬物排泄に重要であること,LAT1は癌胎児性でLAT2は正常型の大型中性アミノ酸トランスポーターとして機能していること,等を明らかにすることができた.

今後の課題として各トランスポーターの遺伝的多型の解明を病態との関連で追求したいと考えている.この分野に御興味の先生方との共同研究を切に望んでいる,

11月2日に第103回日本薬理学会関東部会のお世話をさせていただき,お蔭様で,教室員を中心に運営できました.諸先生方の御尽力,ご参カ加に感謝致します.

遠藤 仁 教授   e-mail: endouh@kyorin-u.ac.jp

http://www.kyorin-u.ac.jp/

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