エスエス製薬(株)中央研究所
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〒286‐8511 千葉県成田市南平台1143番地 所長 宮下 晶
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新東京国際空港(成田空港)から西へ15 km,海外に最も近い日本の玄関口である千葉県成田市に当研究所は位置しています. 1991年に第3研究棟が建設されて,今年で10年目を迎えますが,現在では,探索・薬理,代謝,安全性研究室に加え,製剤,分析,微生物,合成研究室を含む総合研究所として,当社の新薬研究開発の拠点となっています. 『全ての人々の健康を願い,限りない探究と挑戦を続け,信頼され,親しまれるヘルスケアの担い手を目指す』という当社の企業理念の基に,これまでに外用ステロイド薬や非ステロイド性鎮痛・抗炎症薬の整形外科領域用剤,さらに外用抗真菌薬,経腸栄養剤,抗喘息薬を上市しています. また現在,去痰薬,抗喘息薬等の呼吸器系用剤を中心として新薬開発を進めています.当社が創製したFudosteineは確実な効果と安全性の高い去痰薬として上市を目指しており,臨床治験中の吸入ステロイド薬も有用性確認の時期に入っています. この他,海外ベンチャーとの共同研究で抗痴呆症薬,高脂血症治療薬の開発,さらに抗リウマチ薬および局所鎮痛薬の探索も手掛けています. 探索・薬理研究室ではゲノム創薬にも目を向け,サイトカイン発現系や核内遺伝子を利用した小規模ながらオリジナルなアッセイ系の構築を進めています. 今後は,スイッチOTCを視野に入れながら,医療現場からのニーズにターゲットを絞り,効率的なコンビ・ケムとHTSを駆使した特徴ある医薬品創製を目標として,楽しみの多い研究所に発展させたいと考えています. (好田忠行)
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