当社における医薬品研究は，創薬から市販後の販売促進研究まで一貫して埼玉県熊谷市郊外にある中央研究所に集約して実施しています．

日本薬理学会会員である研究者は，主として創薬研究部あるいは開発研究部に所属して幅広い活躍をしています． 　

創薬研究部では合成と評価のスタッフが協力し，探索研究と最適化研究を中心とした業務を実施しています．

昨年，ゲノム科学を基盤とした創薬体制構築のために設立した１００％出資のバイオベンチャー（株）ジーエスプラッツとの協力関係も重要な業務となっています．

開発研究部では薬理，安全性，代謝のスタッフを中心に，創薬研究部，臨床開発部門，さらには営業部門と連携を取りながら承認申請に必要な試験と市販後販売促進研究を行っています．

いずれの研究部も研究者の平均年齢は若く，部門の壁にとらわれない柔軟な対応を特徴としています．また，昨年７月には新所長を迎えたことで探索・創薬に対しての体制が一段と固まりつつあります．

　２１世紀が幕開けしましたが，当社はこれまでと同様に消化器分野を研究のトッププライオリティーとして，国際社会に大きく貢献できる自社製品の開発に取り組んでいきます．

また，循環器系，中枢神経系，免疫系などの領域についても，共同開発や業務提携を通じて国内外の優良企業との補完関係を築き，品質，有効性，安全性に優れた医薬品作りを目指します．

（栗本　忠）