日本化薬は１９１６年に日本火薬として創立し，８０年を越える歴史を持つ会社です．創薬本部は東京都の北のはずれ，隅田川に面した場所にあります．対岸にある工場とは隅田川で唯一の渡舟で行き来をしています．

　１９３１年からアスピリン，ペニシリン，ニトログリセリンを皮切に医薬品の開発研究を開始し，これまでに癌治療薬，免疫抑制剤，循環器用製剤，ビタミン剤他，数多くの医薬品を医療の現場に提供してきました．現在は癌治療薬を中心に，鎮痛薬，更年期障害改善薬を開発しています．今後も「癌治療薬」の創生，さらに癌の医療をトータルにサポートするため，癌治療に役立つ薬剤，患者のQOLを向上させるための薬剤といった，いわゆる「癌関連薬剤」の創生，開発を志向して行く方針です．

　創薬本部には，医薬品の探索，合成，薬理評価，安全性評価，薬物動態，製剤化研究といった研究部門だけではなく，臨床開発のメンバーのオフィスもあります．メンバーの数は約２００名と，決して多くはありませんが，新しいテーマの企画立案から臨床開発まで，この地区のメンバーがフットワークよく連携することで，より臨床現場のニーズを満たし，患者さんに喜んでいただける新薬を創生できると確信しています．

これからもメンバー一丸となって「健やかな生命と豊かな生活」を目指して新薬を創生していきたいと考えています．

（崎玉克彦，e‐mail: katsuhiko.sakitama@nipponkayaku.co.jp）

http://www.nipponkayaku.co.jp/

（探索と評価グループのスタッフ　生物研究棟玄関前にて ）