日本各地の中核的拠点に配置されていた経済産業省工業技術院傘下の１６研究所等は（北海道，東北，融合，計量，機械，物質，生命，地質，電子，資源環境，名古屋，大阪，中部，四国，九州，計量教習所），２００１年４月の国立研究機関の独立行政法人化にあたり「独立行政法人産業技術総合研究所」（産総研）として統合し生まれ変わった．

現在，産総研は研究職員数約２５００人，全国１０カ所に研究拠点を有す，日本最大の研究機関である．そのうちライフサイエンス分野は研究職員数約３００人，４つの研究拠点（北海道，つくば，臨海副都心，関西センター）に分布し，１２の研究ユニットから構成されている． 　

平成１３年度〜１６年度までの今後４年間の産総研ライフサイエンス分野，１２の研究ユニットの目標は以下の８つが提起されている．

(1)ゲノム情報利活用技術及び有用蛋白質機能解析，(2)有用生物遺伝子資源探索と機能性生体分子創製・利用，(3)脳科学技術，(4)分野融合的課題，(5)生体機能代替技術，(6)医療診断・治療支援機器開発技術，(7)福祉機器開発技術，(8)生体ストレス・人間特性計測応用技術． 　

今後，産総研のライフサイエンス分野は基礎，応用を問わず，革新的，先端的技術開発を進め，その成果の社会還元を目指し精力的に研究活動を推進していきたいと考えています．

研究ユニットの拠点配置（RC：研究センター，RI：研究部門，RL：研究ラボ）

北海道センター 生物遺伝子資源RI

つくばセンター ジーンディスカバリーRC，ティッシュエンジニアリングRC，生物情報解析RC，生物遺伝子資源RI，分子細胞工学RI，人間福祉医工学RI，脳神経情報RI

臨海副都心センター 生命情報科学RC，生物情報解析RC，デジタルヒューマンRL

関西センター ティッシュエンジニアリングRC，ヒューマンストレスシグナルRC，人間系特別研究体，ライフエレクトロニクスRL

(企画本部　茂里康，e‐mail: yasushi.shigeri@aist.go.jp)