当社は，２１世紀のスタートにあたって，研究開発に力点を置く医療・医薬事業を中核とした企業姿勢を鮮明にするため，２００１年４月に社名を（株）ニッショーから医療製品ブランド「NIPRO」に一致させ，新しい企業体に生まれ変わりました．

医薬品開発は，１９９８年１０月にその拠点を大阪府摂津市から琵琶湖畔の草津市に移し，医薬品研究所がJR 南草津駅前の総合研究所キャンパス内に設立されました．当研究所では，腎・透析関連，血液関連，輸液関連等の無菌製剤に特化した医薬品開発及び新製剤技術の開発研究を推進しています．

また，当社の得意分野である医療用具の技術を利用して各種キット製品の開発も行っています．現在，遺伝子組換えアルブミンの応用研究，人工血液や栄養輸液の開発，DDS やテーラーメイド医療に対応した新製剤技術開発等の先端研究が稼働しています．

また，研究企画，薬理，製剤，薬事監査等の研究部門ばかりでなく，臨床開発のスタッフのオフィスもあり，非臨床試験から臨床試験まで総合的に医薬品の開発を行っています．

研究部門は，主に製剤研究者と薬理研究者で組織され，大学や製薬企業との強力な共同研究ネットワークを活かして独創的な製品開発と技術革新に邁進しています．当社は創業以来，「研究開発」を基盤として発展してきました．

医療ニーズに沿った新規製剤，先端医療分野の人工臓器及び再生医療を指向した医薬品の研究開発に総力をあげて取り組んでいます．

薬理研究室　弘津一郎 　　　e-mail: hirotsu-ichiro@nipro.co.jp

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