バイエル薬品中央研究所 泌尿器疾患領域
〒619-0216 京都府相楽郡木津町州見台6-5-1-3   Stefan Wohlfeil, M.D.

1995年5月の当中央研究所の開所に伴い,バイエルは医薬品研究の世界三極体制を確立しました.

ドイツ・米国・日本にある各研究所は三極体制のもと,地域特性や研究土壌を最大限に活用し,13の研究領域において世界的な責任を分担し創薬研究活動を行っています.関西文化学術研究都市に位置するバイエル薬品中央研究所では,その設立当初,研究領域を喘息に特化し研究開発を進めて参りました.

現在までに多くの化合物が成功裡に臨床開発研究に入り,この成果が将来への投資を確実にしました.2001年5月にオープンした化学棟の設立や,第2の研究領域(泌尿器疾患)の開始などがその例としてあげられます.

当中央研究所には,ジェノミクス,プロテオミクス,バイオインフォーマティクス,分子生物学,細胞生物学,薬理学,ハイスループットスクリーニング,合成化学,コンビナトリアルケミストリーや薬物動態学の分野などで活躍する約150人の研究員が所属し,喘息および泌尿器疾患に対する数々の創薬研究プロジェクトチームを構成しています.またバイエルグループ内および外部のパートナーとの国際的な共同研究は,科学的および技術的な進歩を我々がいち早く取り入れることを可能にしています.

2000年秋には,前立腺肥大や尿失禁などをターゲットとした泌尿器疾患を第2の研究領域として立ち上げました.前立腺肥大は,高齢の男性に最も高い頻度で見られる良性の組織増殖性疾患です.

尿失禁は避けようのない老化のプロセスではなく,生理的な変化によって高齢者に多く引き起こされる疾患です.

両疾患に対する治療薬はそれぞれ数多く開発されていますが,十分な薬効を持った薬が開発されているとは言い難い状況です.

私たちは,泌尿器疾患の創薬研究を通じて,特に高齢者の皆さんの「クオリティオブライフ」の向上に貢献したいと考えています。

月見泰博,e-mail: YASUHIRO.TSUKIMI.YT@bayer.co.jp

 

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