東京医科大学 薬理学講座
〒160-8402 東京都新宿区新宿6-1-1    松宮 輝彦  教授

薬理学講座は,1924年5月,故原三郎名誉教授が主任教授就任と共に創設.1968年4月より,渋谷健名誉教授(元学長)が継承し,1996年8月から松宮輝彦が主任教授に就任し現在に至っている.

講座員は,松宮主任教授以下,助教授2名,助手4名,研究助手2名,書記1名のほか,客員講師4名,大学院生5名,研究員1名,専攻生15名,臨床講座からの研究員10名等で構成されている.

教室の研究は,原名誉教授時代より「中枢神経系の機能に関する薬理学的研究」,殊に「錐体外路系の薬理」が継承され,渋谷名誉教授時代には,神経精神薬理学的研究法を開発し,高次脳機能障害の発症起因の解明と向精神薬及び脳機能障害改善薬の薬効発現機序に力が注がれてきた.

中枢神経系に関する研究は,行動薬理学的研究を基盤とし,電気生理学的,神経化学的,神経組織化学的な手法及び多次元コンピューターによるデータ解析等を導入し多角的に行われてきた.松宮主任教授の時代になってからは,これらの評価系と各種ストレス誘発精神障害モデル動物,および培養の脳神経細胞を組みあわせた神経精神薬理学的研究が行われている.

また,最近は,分子生物学的研究技術も導入し,遺伝子レベルでの薬効の解析も試みられている.1997年より治療薬剤情報提供センターを講座内に新設し,副作用や相互作用など,治療薬剤に関する多岐にわたる情報を臨床医師(病院及び医院約150施設)並びに医療従事者に提供しており,更に患者情報データベースシステムの構築などを行っている.

1998年より難病治療研究センター創薬部門が研究室の一部に設置され,行動薬理から分子薬理学的研究まで広範囲の研究を遂行している.さらに,臨床薬理学的研究は,医学部の「薬理学」としての重要性を唱え,精力的に研究活動および教育を行っている.

また,最近注目されている再生医学の薬理学的研究についても活動が開始されており今後期待される部門と思われる.

(小竹 美佳子 e-mail: mika@tokyo-med.ac.jp)

教室観桜会(新宿御苑にて)

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