東京歯科大学薬理学講座

〒21806-52 千葉県千葉市美浜区真砂1-2-2  川口 充 教授

川口充教授が講座主任を担当して約13 年になります. その間スタッフが入れ替わりましたが,現時点では,講師,助手, 大学院生, 研究生, 卒論の学部学生を合わせて約15名が歯科領域の疾病や治療との関連テーマで1.唾液腺と唾液,2. 歯科臨床におけるフリーラジカルの研究を行っています.

唾液腺と唾液では,薬物性あるいは病態性の唾液分泌抑制機構を唾液腺腺房細胞や病態モデル動物を用いて解析しています.

今までに,唾液腺には抑制性伝達物質のGABA やベンゾジアゼピン受容体が存在し, ベンゾジアゼピン系薬物がこれらの受容体を介して唾液分泌を抑制することなどを明らかにしてきました.

さらに現在ではRT-PCR などの分子生物学的な手法を用いて唾液腺や唾液中の抑制性伝達物質や受容体,生理活性物質の機能的役割の解析を行っています.

将来的には,唾液腺の機能診断・臨床検査法の開発や唾液腺機能を回復させる治療薬の開発への展開を考えています.フリーラジカルの研究では歯科材料,歯内療法,審美歯科治療で発生するフリーラジカルとその保護対策について研究を進めています.

また,国内外の研究者との交流のため,「唾液腺機能診断・回復を目懇親会(2003年6月)的とした若手研究者の集い(YDRS)」の開催や, 米国国立衛生研究所のDr. Bruce J. Baum を客員教授に招き,共同研究を進める一方で,杏林大学医学部遠藤仁教授の研究室には唾液分泌とも深く関連するトランスポーターについて,放射線医学総合研究所には電子スピン運動解析についてご指導いただいております.

幕張新副都心に近接する本学で,私どもと共同研究することに関心のある方々のご参加を歓迎いたします。

澤木康平,E-mail: sawaki@tdc.ac.jp

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