近畿大学薬学部薬理学教室
教授 秦多惠子
〒577-8502 東大阪市小若江3丁目4-1

近畿大学は大正14年創立の11学部40学科からなるマンモス大学で,その内7学部3万人の学生が集まる東大阪長瀬キャンパスに薬学部(1学年約160人)があります.平成15年秋,第104回近畿部会を新大阪で開催させて頂きました.第36回を前任の喜多富太郎先生(当教室初代教授)が開催された当時は,全国的に学生運動が激しく,大学が封鎖される恐れもあり,学会場を学外に設定されました.当時,当薬学部では一部の学生を対象に卒論制度が始まったばかりで,当研究室では4年生2人が実験していました.が,今回は34年前とは異なり,4年生4名と院生3名が,実に平和に,賑やかに,和気藹々と実験しています.仕事は春先や秋口に体験する気温の繰り返しの急変に直面した時に生ずる様々な体調不全を調べています.今は,腸過敏症,起立性低血圧,学習不全,痛覚過敏などとの関係や神経伝達物質の変化などを対象にしています.授業では,前期は基礎薬理学,薬理学などの講義の他,週3日間3年生を対象に薬理学実習が,後期は薬理学,医薬品毒性学などの通常の講義の他に,4年卒業演習生を対象に国家試験対策の講義・演習を秦・伊藤講師とも週3コマ程度ずつこなしています.4年実験生達は12月20日が卒論発表会で,24日が卒論提出期限です.その後は,薬剤師国家試験を目指しての受験勉強一色となります.普段,実験をしながら院生達が「薬理の室は毎年全員合格やからなー」と4年生達にプレッシャーをかけています.(秦多惠子)

研究室訪問 メニュー へ戻る