東北大学大学院歯学研究科口腔生物学講座歯科薬理学分野
教授 篠田壽 shinodah@mail.cc.tohoku.ac.jp
〒980-8575 仙台市青葉区星陵町4-1
私たちの研究室の正式な名称は「東北大学大学院歯学研究科口腔生物学講座歯科薬理学分野」です.平成12年度から大学院が重点化され,以前からの呼称であった「歯学部歯科薬理学講座」から,この少し長い名称に変りました.現在,日本薬理学会名誉会員でもあります小倉保己先生が初代教授として昭和44年に講座を開設され,私は小倉先生ご退官後の,昭和64年から当研究室を引き継がせて頂いております.研究室の現在の基本構成員は竹山禎章助手(写真,後列右),邵萍助手(前列左),菊地尚技官(後列左),鈴木順子技官(前列右)に私(前列中央)の5名で,他に臨床分野からの大学院生が7名,非常勤講師7名,客員研究員が1名という小さな世帯です.私達の研究テーマは,いずれもが,硬組織の形成や吸収・破壊のメカニズムとそれらに関係するホルモンや生理活性物質,薬物の作用に関わるもので,骨粗鬆症,歯周病,炎症性あるいは腫瘍性骨吸収といった疾患が当分野とは比較的関係が深い疾患になります.具体的な研究テーマとしては,「ビスホスホネ−トの構造活性相関と骨吸収抑制機序の解明」,「ビスホスホネ−トの歯周疾患治療医学への応用に関する基礎的研究」,「骨代謝のサーカディアンリズム発現機序の解明」,「薬効(カルシトニン,副甲状腺ホルモン)の日内リズム発現機序の解明」等々です.近年,高齢化社会の急速な進展とともに“骨の健康,歯の健康”に関する社会的な関心が高まっています.私達もこうした分野に対して,薬理学の立場から少しでも貢献できるよう努力を続けたいと思っています.
去る10月2日,3日に第54回日本薬理学会北部会を主宰させて頂きました.前任の小倉先生が第30回の北部会を主宰されて以来,およそ四半世紀ぶりとなります.当日は,多数の会員の皆様のご参加と温かいご協力・ご支援を頂きました.お蔭様で,無事学会を終了させることができました.この場をお借り致しまして厚く御礼申し上げます.

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