平成31 年度事業計画
第18 回国際薬理学・臨床薬理学会議(WCP2018)が,京都において成功裏に終了しました.日本薬理学会は,WCP2018 組織委 員会と協力してこの国際会議を成功させるとともに,薬理学会の更なる活性化を図ることをこれまでの重点目標としてきまし た.今後はこの流れを継続・発展させるため,国際連携強化を一つの目標として国際対応委員会を軸に理事会,各委員会が一 致協力して,本学会のプレゼンスを高めるための国際化の推進に向けた活動を進めます.また,2019 年以降の年会の活性化に 向けた活動も年会学術企画委員会を中心に進めます.さらに,今後の中期的目標として,日本薬理学会創立100 周年を迎える 2026 年に向けて記念事業の企画および準備を進めてまいります.
学会機関誌については,編集委員会ならびに広報委員会を中心に更なる質の向上に努めます.特に,国際情報発信強化助成 金を用いたJournal of Pharmacological Sciences (JPS)の国際誌レベルアップを一層進めてまいります.
次世代の会の活動の充実,薬理学エデュケーター制度の導入,看護薬理学への対応などの検討を行い,若手研究者も含めた 学会活動の促進に取り組んでいきます.
財政状況につきましては,会費収入の漸減傾向が続いていますが,経費削減努力を継続し,その一環として会員管理システ ムのリニューアルを行い,連動した諸種システムなどを一本化しました.今後も会員の方の手続き利便性の向上を目指します.
事務局体制につきましては,2020 年度以降も5 年ごとの見直しを行いながら継続することを決定し,新規職員の採用を行い ました.将来も安定した学会運営体制の構築を目指します.
本会の更なる発展を目指すため,会員の皆様のご理解と一層のご支援ご協力をお願いいたします.
理事長 吉岡 充弘
(1) 年会の開催
・第 92 回 日本薬理学会年会 年会長:金井 好克(大阪大学大学院医学系研究科)
2019 年3 月14 日~16 日 大阪国際会議場(グランキューブ大阪)
(2) 地方部会の開催
6 回の地方部会を開催する.
・第135 回 日本薬理学会近畿部会 部会長:原 英彰(岐阜薬科大学・薬)
2019 年6 月21 日 じゅうろくプラザ(岐阜市文化産業交流プラザ)
・第140 回 日本薬理学会関東部会 部会長:亀井 淳三(星薬科大学・薬)
2019 年7 月6 日 星薬科大学新星館および百年記念館
・第 70 回 日本薬理学会北部会 部会長:南 雅文(北海道大学・院薬)
2019 年9 月20 日 北海道大学薬学部
・第141 回 日本薬理学会関東部会 部会長:杉山 篤(東邦大学・医)
2019 年10 月12 日 大田区産業プラザPi0
・第 72 回 日本薬理学会西南部会 部会長:山本 秀幸(琉球大学・院医)
2019 年11 月16 日 沖縄県市町村自治会館
・第136 回 日本薬理学会近畿部会 部会長:荻田喜代一(摂南大学・薬)
2019 年11 月23 日 摂南大学枚方キャンパス
(3) 市民公開講座の開催
科学的で正確な薬理学的知識に基づいて,薬物に関する正しい知識を国民に対して広めること及び薬理学の社会的重要性を 国民に広く知ってもらうための啓発活動の一環として年会,地方部会と連動して3回の市民公開講座を開催する予定である.
・公開講座(第92 回年会) 講演者:安西 尚彦(千葉大学・院医),西山 成(香川大学・医)
2019 年3 月16 日 大阪国際会議場 12 階特別会議室 テーマ:生活習慣病とくすり
・公開講座(第141 回関東部会) 世話人:杉山 篤(東邦大学・医)
・公開講座(第 72 回西南部会) 世話人:山本 秀幸(琉球大学・院医)
(4) 次世代薬理学セミナーの開催
日本の薬理学研究の活性化及び国際プレゼンスの向上のため,意欲と能力のある若手を育成し,学会活動への積極的な参画 を促すため,若手研究者による若手研究者を対象の次世代薬理学セミナーを開催する.
・次世代薬理学セミナー2019 第92 回年会会期中,大阪国際会議場
・次世代薬理学セミナー(第140 回関東部会)2019 年 7 月 6 日 部会長:亀井 淳三(星薬科大学)
・次世代薬理学セミナー(第72 回西南部会)2019 年11 月16 日 部会長 山本 秀幸 (琉球大学・院医)
(5) 薬理学カンファレンス2019 を開催する.第92 回年会会期中他2 回開催予定.
(1) Journal of Pharmacological Sciences を全面電子体のオープンアクセス誌として刊行する.
・2019 年刊行予定:139 巻1~4 号,140 巻1~4 号,141 巻1~4 号
(2) 日本薬理学雑誌(くすりとからだ/ファーマコロジカ)の刊行
・2019 年刊行予定:153 巻1~6 号,154 巻1~6 号 計12 冊
(3) 「Outstanding Drugs Developed in Japan」のパンフレット英語版は,WCP2018(2018 年7 月1 日~6 日,京都で開催)の 参加者に配布した.2019 年は日本語版を作成し,ホームページに掲載する予定.
(1) 江橋節郎賞
日本薬理学会名誉会員故江橋節郎先生の生命科学への貢献を末永く顕彰するため,江橋節郎賞を創設し,独創的,飛躍的な 業績をあげ,薬理学の進歩に大きく貢献した研究者に授与しているが,薬理学の振興という本賞創設の趣旨に則り,第10 回 より,これからますます発展が期待される若手研究者も受賞対象として推薦を受け付けている.
・第12 回江橋節郎賞受賞者の受賞講演は,第92 回年会会期中の平成31 年3 月15 日に行われる.
石井 優(大阪大学大学院医学系研究科)
『生命動態イメージング技術の開発と免疫・炎症ダイナミクスの解明』
・第13 回江橋節郎賞は5 月末日までに募集を公告し,推薦の締切は8 月末日,江橋節郎賞選考委員会の選考を経て理事会 で決定する.
(2) 学術奨励賞
薬理学の進歩に寄与する顕著な研究を発表し,将来発展の期待される研究者に学術奨励賞を授与する.
・第34 回学術奨励賞受賞者2 名の受賞講演は,第92 回年会会期中の平成31 年3 月16 日に行われる.
村松里衣子(国立精神・神経医療研究センター 神経研究所・部長)
『脳神経回路の傷害と修復を司る生体システムの解明』
山下 直也(順天堂大学医学部 薬理学講座・助教)
『軸索輸送を介した神経細胞内情報伝搬・その破綻による神経変性疾患発症の分子機構』
・第35 回学術奨励賞は5 月末日までに募集を公告し,推薦の締切は8 月末日,賞等選考委員会の選考を経た3 件以内の候 補者について理事会が決定する.
(3) JPS 優秀論文賞
過去3年間にJPSに掲載された論文の中で引用回数の多い順に毎年約10編の中から特に優れたものを選出し,その著者にJPS 優秀論文賞を授与する.
・第23 回JPS 優秀論文賞受賞2 編の授与式は第92 回年会会期中の平成31 年3 月16 日に行われる.
・第24 回JPS 優秀論文賞(本賞授賞の趣旨に則り)3 編以内を決定する.
(4) 年会優秀発表賞
年会学術集会への優れた発表を促し,学問的情報発信の場としての役割を高めるために第92 回年会で一般演題の中から優秀 な発表に対して,10~20 件の年会優秀発表賞を授与する.
(5) 優秀査読者賞
Journal of Pharmacological Sciences の査読者の質を向上させ,掲載論文の国際的価値を高めることに資する目的で5 名以 内にJPS 優秀査読者賞を授与する.
(1) 日本学術会議との連携 日本学術会議協力学術研究団体の一員である本会は,日本学術会議国際対応分科会の活動として国際連携を推進する.
(2) 生物科学学会連合との連携 加盟団体と情報を共有して「生物科学」の健全な発展に協力するために,定例会議に出席する.
(3) 国内の関連学術団体と連携して共催シンポジウム等を開催する.
・日本薬理学会・日本毒性学会共催シンポジウム 平成31 年3 月14 日(第92 回年会会期中),大阪国際会議場
シンポジウムタイトル:『神経毒性研究の新展開:神経障害の発生メカニズムと評価法の先端研究』
・日本薬理学会・日本リウマチ学会共催シンポジウム 平成31 年3 月15 日(第92 回年会会期中),大阪国際会議場
シンポジウムタイトル:『免疫薬理学-免疫疾患への革新的な治療法開発と薬理学の新たな役割』
・日本薬理学会・日本臨床薬理学会共催シンポジウム 平成31 年3 月16 日(第92 回年会会期中),大阪国際会議場
シンポジウムタイトル:『基礎・臨床研究の連携のフロンティア』
・日本薬理学会・日本組織細胞化学会共催シンポジウム 平成31 年3 月14 日(第92 回年会会期中),大阪国際会議場
シンポジウムタイトル:『薬理学研究に使える形態学的手法の基礎』
・看護薬理学カンファレンス 平成31 年3 月16 日(第92 回年会会期中),大阪国際会議場
(4) 海外の関連学術団体と連携して共催シンポジウム等を開催する.
・JPS-ASPET Lecture 平成31 年 3 月14 日(第92 回年会会期中),大阪国際会議場
Title:“Combining Pharmacology and Genetics to Study and Treat Human Diseases”
・日韓合同セッション 平成31 年3 月16 日(第92 回年会会期中),大阪国際会議場
・IUPHAR データベース・電子教科書利用講習会 平成31 年3 月(第92 回年会会期中),大阪国際会議場
優れた薬理学教育者を育成・支援し,薬理学の知識の普及及び研究水準向上への貢献を目的として,薬理学エデュケーター 認定制度を開始する予定である.内閣府に変更認定申請を行い,認可後はその他事業の位置づけで事業を実施する.
1 会 員
・平成30 年度末の会員数は平成29 年度末の会員数4,321 名から,若干の減少にとどまった.第92 回年会での発表のために, 入会する会員が増えるもののシニアの退職に伴う退会は例年どおりである.
・新会員管理システムに学術集会参加登録機能が登載され,第133 回近畿部会及び第92 回年会から使用を開始した.会員登 録情報との連動により,利便性が向上した反面,課題も見つかっているため,関係部署で協議しながら,システムの改善 に努めていく.
2 業務執行体制の整備と強化
・代表理事1 名,業務執行理事3 名による執行体制で常務理事会を構成し,様々な課題に取り組む.
3 社会に向けて
・公開講座を開催し,科学的で正確な薬理学的知識に基づいて,薬物に関する正しい知識を国民に対して広めること及び薬 理学の社会的重要性を国民に広く知ってもらうための啓発活動を継続する.
・倫理委員会規定を制定し,科学者の行動規範に反する不正行為の防止に取り組んでいる.
4 事務局体制について
・財政状況を勘案し,事務局の在り方を検討する.