名誉会員

2020年

新名誉会員のご紹介

令和2年度通常総会(決議の省略)において、本会名誉会員に次の9名の方が承認されました。

飯野 正光(いいの まさみつ)

飯野正光先生は、1976年に東北大学医学部をご卒業後、同大学大学院医学系研究科に進学し、遠藤實教授のもと研鑽を積まれました。

’80年に同大学医学部第一薬理学教室助手に就任し、’80年から’82年にはロンドン大学生理学教室(ロバート・M・シモンズ教授)へ留学されました。

’84年東京大学医学部薬理学第二講座助手、’91年同講師を経て、’95年から’16年まで東京大学医学部薬理学第一講座(現・大学院医学系研究科細胞分子薬理学)教授、’16年より日本大学医学部特任教授として薬理学の研究・教育にご尽力されています。

この間にカルシウムシグナルの研究で多大な業績を挙げられ、’09年上原賞、’13年江橋節郎賞、’17年紫綬褒章などを受けておられます。

本学会では、理事、理事長、第84回年会長を務められるなど、学会の発展に多大の貢献をされました。

(文責:廣瀬謙造)


伊藤 芳久(い と う よしひさ)

伊藤芳久先生は、1977年日本大学理工学部薬学科(現在の日本大学薬学部)をご卒業後、大阪大学大学院、京都府立医科大学大学院を経て、’82年に母校の助手に着任されました。

’86年より米国ミシシッピ州立大学医学センター(I.K. Ho 教授)で2年3ヵ月間研鑽を積まれ、’91年に日本大学薬学部専任講師、’99年に助教授、’02年から’19年まで教授に就かれました。

この間、一貫して神経薬理学に関する研究に取り組まれ多大な業績を挙げられるとともに薬理学教育に尽力されました。

日本薬理学会では、学術評議員28年、理事2期4年、監事1期2年、委員会委員8期13年、第125回関東部会長を歴任し、本学会の発展に多大なる貢献をされました。

(文責:石毛久美子)


植田 弘師(うえだ ひろし)

植田弘師先生は、1976年に京都大学薬学部を卒業後、同大学大学院薬学研究科修士・博士課程を修了され、故高木博司教授の下、薬理学研究に研鑽を積まれました。

その後、横浜市立大学医学部助手、京都大学薬学部助手、横浜市立大学医学部助教授をへて、1996年より2019年まで長崎大学薬学部、同大学院医歯薬学総合研究科教授を歴任され、現在は母校の京都大学において特任研究員として研究の継続をしておられます。

学生時代より一貫してオピオイドと痛みに関する研究を続けておられ、その成果は1990年日本薬理学会学術奨励賞、2019年日本薬学会賞として表彰されました。

2017年には第90回日本薬理学会(長崎)年会長として務められ、そのほか日本薬理学会理事、監事、各種委員会委員長、委員など、日本薬理学会の発展に数々の多大なる貢献をされました。

(文責:金子周司)


荻田喜代一(おぎたきよかず)

荻田喜代一先生は、1977年に近畿大学薬学部をご卒業後、長崎大学薬学研究科修士課程、大阪市立大学医学研究科博士課程に進学され、医学博士の学位を取得されました。

1984年に摂南大学薬学部助手に着任され、講師、助教授、米国ミシガン大学への留学を経て、2004年から2020年まで同大学薬学部薬理学研究室の教授として、薬理学の教育・研究に尽力されました。

特に、アミノ酸受容体の神経薬理学的研究では多大な業績を挙げられ、留学後には聴覚障害研究においても数多くの業績を残されました。

日本薬理学会では、学術評議員、代議員、各種委員会委員、第136回薬理学会近畿部会長を務められるなど、本学会の発展に多大なる貢献を果たされました。

この間、摂南大学・薬学部長、同大学・副学長を歴任され、2019年11月から同大学・学長として現在もご活躍中です。

(文責:米山雅紀)


芝野 俊郎(しばの としろう)

芝野俊郎先生は、1978年東京大学薬学部をご卒業後、同大学院薬学系修士課程を修了し、第一製薬(株)(現 第一三共)に入社されました。

米国ベイラー医科大学(Paul Vanhoutte教授)への留学をはさんで、血栓、高血圧、狭心症、心不全等の循環器疾患領域の多くの創薬研究に従事され、同社において研究所長を歴任されました。

特に新規経口抗凝固薬として、ファクターXa 阻害薬の創製に貢献され、エドキサバン(リクシアナ®)として実用化されました。

日本薬理学会では、学術評議員26年、理事4年を務め、本会年会において企業企画シンポジウムを5年に渡って企画して、企業の薬理研究活性化を図るとともに、本学会の産学連携に多大な貢献を果たされました。

(文責:森島義行)


武田 弘志(たけだ ひろ し)

武田弘志先生は、1977年に星薬科大学薬学部をご卒業後、同大学大学院薬学研究科に進学され、1982年に薬学博士号を取得されました。

その後、米国カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)医学部に留学され、帰国後は医学博士号(1988年)を取得され、東京医科大学医学部助手、講師、助教授を経て、2005年に同大学医学部の教授に就任されました。

2007年からは国際医療福祉大学薬学部の学部長/教授ならびに薬学研究科長を務められ、長年、医学部ならびに薬学部における薬理学の教育・研究に尽力されました。

日本薬理学会では、学術評議員34年、理事4期(8年)、研究推進委員会委員長および各種委員会委員14期(27年)、第134回関東部会長を歴任され、本学会の発展に多大なる貢献を果たされました。

(文責:辻 稔)


服部 裕一(はっとり ゆういち)

服部裕一先生は、1978年に北海道大学医学部医学科を卒業後、北海道大学大学院医学研究科に進学、’82年に医学博士取得後は、コーネル医科大学薬理学講座(Roberto Levi教授)に留学され、その後、北海道大学医学部細胞薬理学講座助教授を経て、2005年に富山医科薬科大学医学部薬理学教授(その後三大学統合により、富山大学大学院医学薬学研究部分子医科薬理学教授)となり、日本薬理学会では、監事、常置委員会委員、第66回北部会会長等を務められる等、長きに渡り本学会に貢献してきました。

国際的には、米国薬理・実験治療学会(ASPET)の機関誌Journal of Pharmacology & Experimental Therapeutics(JPET)およびドイツ薬理学会機関誌Naunyn-Schmiedeberg’s Archives of PharmacologyのAssociate Editorを現在に至るまで務められており、また2019年度 Journal of Pharmacological Sciences優秀査読者賞を受賞されるなど、JPSの飛躍的発展にも尽力されました。

(文責:谷内一彦)


馬嶋 正隆(まじま まさたか)

馬嶋正隆先生は、1981年に千葉大学医学部をご卒業し、1985年に北里大学医学部薬理学に助手としてご入職しました。

米国ミシガン州ヘンリーフォード病院血管高血圧研究部門へのご留学を経て、1996年に北里大学医学部薬理学の主任教授にご就任しました。

2020年より神奈川工科大学健康医療科学部学部長として、これまでのご経験を活かし、教育と研究にご尽力しています。

先生は一貫して、アラキドン酸代謝物及び生理活性ペプチドの病態時の役割について、オルジナリティー溢れる独自のin vivoモデルの開発により、解明してこられました。

炎症・再生医学・腫瘍におけるプロスタグランジン(PG)の血管新生増強作用機構における新機軸を提唱されました。

さらに、PG作動薬がリンパ性浮腫治療薬に対する創薬候補であることを見出されました。

日本薬理学会では、大学院時代から活発に活動され、学術評議員を29年間、監事、委員会委員を務められ、本学会の発展に多大な貢献をされました。

(文責:藤田朋恵)


山中 伸弥(やまなか しん や)

山中伸弥先生は、1987年に神戸大学医学部を卒業、2年間の臨床研修の後、山本研二郎教授のもとで、’93年、大阪市立大学大学院医学研究科博士課程を修了。

同年、UCSFのGladstone研究所に留学。

’96年大阪市立大学医学部薬理学教室助手(岩尾洋教授)、’99年奈良先端科学技術大学院大学助教授、’03年、同教授。

’04年には京都大学再生医科学研究所教授、’07年京都大学物質―細胞統合システム拠点教授、’10年には京都大学iPS研究所を設立し、所長に就任。

2008年にはロベルトコッホ賞、’09年ガードナー国際賞、アルバート・ラスカー基礎医学研究賞、’10年恩賜賞・学士院賞、’11年ウルフ賞医学部門を得、2012年には「成熟細胞が、初期化され多能性を獲得しうることを発見したことに対して」ノーベル生理学・医学賞を受賞されました。

また同年、文化勲章も受賞されています。

本学会では学術評議員21年、2009年には第2回江橋節郎賞を受賞され、本会の発展に多大な貢献をされました。

(文責:三浦克之)

公益社団法人日本薬理学会