東北大学大学院医学系研究科 機能薬理学分野
理事長就任のご挨拶
新しく理事長を仰せつかりました東北大学大学院医学系研究科の谷内一彦(やないかずひこ)です.前期の理事会(吉岡充 弘理事長)において私が副理事長に指名され,今期の理事会におきまして理事長に選出されました.COVID-19 の影響で横浜 年会が誌上開催になり誠に断腸の思いです.日本国内でも感染者数が増加し,政府の緊急事態宣言により薬理学会の活動に 様々な制約がありえる状況ですが,この困難を克服すべく最大限に努力したく考えております.
皆様も新型肺炎の関係で業務や授業の実施に関して大変苦慮されていると思います.様々な制限がありましても,電話,メ ール,WEB 会議(Google Meet,Zoom 会議等)で情報交換を活発に行うことで,この世界的危機を共に克服できると信じて おります.緊急事態のために理事会は開催できておりませんが,WEB 会議等におきまして今期の体制を構築いたしました.
総務,財務,編集,研究推進,広報,企画教育の6 つの常置委員会の委員長には,それぞれ安西尚彦教授(千葉大学・医), 赤羽悟美教授(東邦大学・医),小泉修一教授(山梨大学・医),石川智久教授(静岡県立大学・薬),金子周司教授(京都大・ 薬),南雅文教授(北海道大学・薬)にご依頼申し上げました.新たな運営体制のもとに,会員の皆様にとって魅力的な学会 となることを最重要方針とし,薬理学会の活性化,国際化に向けた方策を着実に実施します.
日本薬理学会は,薬理学を基礎から臨床応用までを一体としてカバーする学問領域として捉え,これまで果たしてきた役 割を確認し,21 世紀における薬理学のidentity を確立するために,以下の活動を引き続き続けています.
・ 創薬に携わっている企業の研究者とアカデミアの研究者のインターフェースの役割を果たしてきましたが,「オープンイ ノベーション活動」をさらに発展させてまいります.
・ 薬理学における高度な教育技術を持った会員であることを日本薬理学会が保証する「薬理学エデュケーター認定制度」 により,薬の適正使用と啓蒙において優れた教育能力を備えた人材を社会に送り出してまいります.
・ 年会・部会などの学術集会に関して,様々な状況に対応できるようにWEB 配信システムの基盤構築を検討してまいりま す.そのために年会長,部会長,組織委員会,年会学術企画委員会,薬理学会事務室の連携強化を図り,効率的に学術集 会を運営します.
・ 日本国内の他学会との連携を強めていきます.またアジアの中で中心的な役割を担う存在であることを認識してアジア 諸国と世界各国の薬理学会,そしてIUPHAR(International Union of Basic and Clinical Pharmacology)との国際交流を 発展させてまいります.
・ 英文誌「Journal of Pharmacological Sciences」がオープンジャーナルとして極めて高い水準に達したことからなお一層 の努力を続け,世界中に情報を発信してまいります.
・ 和文誌「日本薬理学雑誌」が日本国内の創薬科学の総説誌として高い評価を得ておりますことから,日本中に情報を発信 してまいります.
会員におかれましては,本会活動の趣旨にご賛同いただき,引き続きご支援を賜りますようお願い申し上げます.
令和2 年5 月 谷内 一彦 東北大学大学院医学系研究科 機能薬理学分野