事業計画

事業計画(令和5年度)

Ⅲ.令和5 年度事業計画

日本薬理学会は,薬理学会会員に活発で刺激的な学術活動の場を提供するべく,今期の活動目標である「Diversity・ Integration・Sustainability」を下記の通り実行致します.

  1. Diversity
     日本薬理学会の学術活動を活性化するために,学術団体(日本医学会・日本医学会連合・生物科学学会連合・日本脳 科学関連学会連合・日本学術会議 等)の活動を通じて他学会との学術交流を推進します.
     世界における日本薬理学会の役割を認識し,IUPHAR(International Union of Basic and Clinical Pharmacology) をはじめ世界各国の薬理学会との国際的連携を発展させてまいります.
  2. Integration
     日本薬理学会の「知的資産」を継承し,将来に向けて大きく発展させるために,デジタル・トランスフォーメーショ ン(DX)を推進し活用致します.
     薬理学会年会および各部会における画期的な学術プログラム企画を支援します.
     原著英文誌「Journal of Pharmacological Sciences」から世界に向けた質の高いサイエンスの発信と,総説和文誌 「日本薬理学雑誌」から会員に向けた有用な情報の提供を推進します.
     産官学の連携を促進するべく,「オープンイノベーション活動」を推進します.
     日本薬理学会創立100 周年を迎える2026 年度に向けて記念事業の企画および準備を進めてまいります.
  3. Sustainability
     次世代を担う薬理学研究者と薬理学教育者の育成に注力いたします.
     薬理学会会員が学会活動を持続し活躍できるよう支援する取り組みを進めます.
     学会活動の持続性を支える財政基盤の安定化と事務局運営体制の整備に取り組みます.

日本薬理学会創立100 周年に向けて更なる発展を目指して目標を実行してまいる所存でございます.

会員の皆様のご理解と一層のご支援ご協力を賜りますよう,何卒,宜しくお願い申し上げます.

理事長 赤羽 悟美

1 薬理学研究の進展及び薬理学研究者育成のための学術集会及び講演会等の開催事業(公益目的事業1)

 (1) 年会の開催

・第 97 回 日本薬理学会年会(第44 回日本臨床薬理学会学術総会と同時期開催)
年会長:今井 由美子(国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所)
2023 年12 月14 日~16 日 神戸国際会議場,神戸国際展示場2 号館

(2) 地方部会の開催

6 回の地方部会を開催する.

・第147 回 日本薬理学会関東部会 部会長:廣瀬 謙造(東京大学・医)
2023 年3 月21 日 東京大学本郷キャンパス・ハイブリッド開催

・第148 回 日本薬理学会関東部会 部会長:田中 光 (東邦大学・薬)
2023 年6 月17 日 オンライン開催

・第143 回 日本薬理学会近畿部会 部会長:野田 幸裕(名城大学・薬)
2023 年6 月24 日 ウインクあいち

・第 74 回 日本薬理学会北部会 部会長:久場 敬司(秋田大学・医(現:九州大学・医))
2023 年9 月16 日 カレッジプラザ(秋田県)

・第 76 回 日本薬理学会西南部会 部会長:筒井 正人(琉球大学・医)
2023 年10 月7 日 琉球大学医学部

・第149 回 日本薬理学会関東部会 部会長:木内 祐二(昭和大学・医)
2023 年10 月14 日 昭和大学上條記念館 ─19 ─

(3) 市民公開講座の開催

科学的で正確な薬理学的知識に基づいて,薬物に関する正しい知識を国民に対して広めることおよび薬理学の社会的重要性 を国民に広く知ってもらうための啓発活動の一環として年会,地方部会と連動して市民公開講座を開催する予定である.

・第97 回年会時を含めて,計3 回の開催を予定している.

(4) 次世代薬理学セミナーの開催

 日本の薬理学研究の活性化および国際プレゼンスの向上のため,意欲と能力のある若手を育成し,学会活動への積極的な参 画を促すため,若手研究者による若手研究者を対象の次世代薬理学セミナーを開催する.Web 配信により全会員が無料で視聴 できる.2023 年は第147 回関東部会,第76 回西南部会に合わせて計2 回の開催を予定している.

(5) 看護薬理学カンファレンス2023 の開催

 会員数の少ない領域(保健学・看護系大学あるいは医療機関における教育研究者や看護識者など)に対し,薬理学会との交 流の機会を提供し,同時に本会の若手会員のキャリア開発を支援することにより,薬理学教育・研究の益々の発展に資する 企画として年会,地方部会と協力し,看護薬理学カンファレンスを開催する.

・第148 回関東部会(2023 年6 月17 日)および第97 回年会(2023 年12 月14 日-16 日)に合わせて2 回の開催を予定して いる.

(6) 新薬理学セミナー2023 の開催

・最近のデジタルトランスフォーメーション(DX)の動向を視野に入れて,本会および日本臨床薬理学会双方の今後の発展に寄 与しうる,富岳を活用したプレシジョンメディスンを加速する臨床・創薬ビッグデータ研究に焦点を当てて開催する.

「富岳の街からの次世代薬理学」(第97 回年会開催時)2023 年12 月14 日(予定)

・将来の薬理学分野の活性化や広がりに貢献できるDigital Pharmacology Conference (DPC)のコンセプトの更なる発展を目指 して,第2 回DPC を第149 回日本薬理学会関東部会(2023 年10 月14 日)のサテライト企画として開催する

2 薬理学に関する学理及び応用の研究についての知識の普及を目的とし,学会誌等を刊行する事業(公益目的 事業2)

 (1) Journal of Pharmacological Sciences を全面電子体のオープンアクセス誌として刊行する.

・2023 年刊行予定:151 巻1~4 号,152 巻1~4 号,153 巻1~4 号

(2) 日本薬理学雑誌(くすりとからだ/ファーマコロジカ)の刊行 ・2023 年刊行予定:158 巻1~6 号 計6 冊

3 優れた業績をあげた研究者の表彰及び研究の一層の飛躍を期待した研究奨励のために,各賞を設置し,研究者と研究業績 を表彰する事業(公益目的事業3)

(1) 江橋節郎賞

日本薬理学会名誉会員故江橋節郎先生の生命科学への貢献を末永く顕彰するため,江橋節郎賞を創設し,薬理学の進歩に貢 献した研究者に授与している.第16 回選考は「トランスレーショナルリサーチ・応用」の研究領域で,推薦を受け付けた.

・第16 回江橋節郎賞受賞者の受賞講演は,第147 回関東部会会期中(2023 年3 月21 日)に行われる.

今井 由美子((国研)医薬基盤・健康・栄養研究所・プロジェクトリーダー)
『ウイルスに対する宿主生命システムの動作原理の解明と新規治療基盤の確立』

 ・第17 回江橋節郎賞は5 月末日までに「基礎」の領域での募集を公告し,推薦締切は8 月末日,江橋節郎賞選考委員会の選 考を経て理事会で決定する.

(2) 学術奨励賞

薬理学の進歩に寄与する顕著な研究を発表し,将来発展の期待される研究者に学術奨励賞を授与する.

・第38 回学術奨励賞受賞者3 名の受賞講演は,第147 回関東部会会期中(2023 年3 月21 日)に行われる.

北田 研人(香川大学・医・助教)
『「全身性体液保持機構」の発見とその病態生理学的意義の解明』

清水 翔吾(高知大学・医・助教)
『排尿を促進する脳内物質の発見と排尿障害に対する新規薬物治療戦略の基盤構築』

西山 和宏(九州大学・院薬・講師)
『G タンパク質共役型受容体の機能性修飾に着目した薬理学的研究』

 ・第39 回学術奨励賞は5 月末日までに募集を公告し,推薦の締切は8 月末日,賞等選考委員会の選考を経た3 件以内の候補 者について理事会で決定する.

(3) JPS 優秀論文賞

JPS 優秀論文賞は,過去3 年間にJPS に掲載された論文の中から選出されてきたが,2023 年以降は,授賞年度の前年1 年間 にJPS に掲載された原著論文の中から選考し,その著者に授与することを決定した.移行期間である2023 年度の授賞選考対 象論文には2020 年,2021 年出版分を含めることができる.

・第27 回JPS 優秀論文賞受賞者および第28 回JPS 優秀論文賞受賞者に賞状と副賞を授与する.

・第29 回JPS 優秀論文賞3 編以内を決定する.

(4) 年会優秀発表賞

年会学術集会への優れた発表を促し,学問的情報発信の場としての役割を高めるために第97 回年会で一般演題の中から優秀 な発表に対して,10~20 件の年会優秀発表賞を授与する.

(5) 優秀査読者賞

Journal of Pharmacological Sciences の査読者の質を向上させ,掲載論文の国際的価値を高めることに資する目的で5 名 以内にJPS 優秀査読者賞を授与する.

4 薬理学及びわが国学術文化の進展・発展への寄与を目的とした,内外の関連学術団体との連携及び協力事業 (公益目的事業4)

 (1) 日本学術会議との連携 日本学術会議協力学術研究団体として国際連携を推進する.

(2) 日本医学会との連携 第31 回日本医学会総会の開催に協力する.

(3) 生物科学学会連合との連携 加盟団体と情報を共有して「生物科学」の健全な発展に協力するために,定例会議に出席する.連合の一員として,行政等へ の提言,働きかけを行う.

(4) 日本脳科学関連学会連合との連携 加盟団体の一員として,脳科学の発展ならびに普及を通して社会への貢献に協力する.

(5) 国内の関連学術団体と連携して年会で共催シンポジウム等を開催する.

(6) 海外の関連学術団体と連携して共催シンポジウム等を開催する.

・JPS-ASPET 講師交換プログラム ASPET2023 Annual Meeting(2023 年5 月18~21 日,St.Louis)に講師派遣予定 第97 回年会会期中(2023 年12 月,神戸国際会議場)に講師招聘予定

・第9 回日中薬理学・臨床薬理学Joint Meeting(中国・上海)

5 薬理学エデュケーター認定制度(その他の事業)

優れた薬理学教育者を育成・支援し,薬理学の知識の普及および研究水準向上への貢献を目的として,薬理学エデュケータ ー認定事業を行っている.毎年,6 月1 日から30 日まで申請を受け付ける.

6 その他

1 会 員

・2022 年度末の会員数は2021 年度末の会員数3,937 名から若干,減少する見込みである.

2 業務執行体制について

・代表理事,業務執行理事,年会長,事務局で定期的にミーティングを開催し,事業の円滑な運営,理事会の業務執行に協力 する.

3 社会に向けて

・科学的で正確な薬理学的知識に基づいて,薬物に関する正しい知識を国民に対して広めることおよび薬理学の社会的重要 性を国民に広く知ってもらうため,公開講座をとおして啓発活動を行う.

・倫理委員会規定を制定し,科学者の行動規範に反する不正行為の防止に取り組んでいる.

4 事務局体制について

・常勤2 名による事務局体制が発足し,業務の引継ぎを進めている.

・職員の健康と生活を守るために「新型コロナウイルス対策に係る申合せ」を策定し,在宅勤務の環境を整備した.

公益社団法人日本薬理学会