日本薬理学雑誌 > バックナンバー >

日薬理誌第131巻第3号 2008年3月

目次 ハイライト top

アゴラ
阻害薬の効果をターゲット蛋白質の発現阻害と比較してみたら・・・。
小濱一弘・・・173

ミニ特集: レニン・アンジオテンシン系阻害薬 (日本薬理学会・日本臨床薬理学会合同企画シンポジウムより)
挨拶:
三品昌美・・・175

序文:
鍋島俊隆、小林真一・・
175

AT1受容体ブロッカーの多面的作用と心血管病治療への展開
光山勝慶・・・176

AII産生機構の多様性とその抑制薬の応用
宮崎瑞夫・・・178

本邦におけるACE阻害薬とARBの高血圧、心不全、糖尿病性腎症に関する治験: 用量設定と副作用を中心に
景山 茂・・・180

本邦におけるレニン-アンジオテンシン系阻害薬の臨床試験
檜垣實男、大蔵隆文・
・182

レニン-アンジオテンシン系の臨床薬理学的研究
植田真一郎・・・184




総 説

動物実験の倫理指針と運用の実際
鍵山直子・・・187

非線形回帰法によって薬理研究の精度は向上する-酵素阻害薬の阻害定数の推定の事例-
山崎亜紀子、久米英介、田中澄子、浜田知久馬、吉村 功・・195

治療薬シリーズ(24)片頭痛治療薬
片頭痛治療薬の基礎
石井健敏、谷口弘之、斉藤亜紀良・・205

片頭痛の最新のトピックス-薬物治療の問題点と今後望まれる薬剤
清水利彦、鈴木則宏・・210




創薬シリーズ(3)その3 化合物を医薬品にするために必要な安全性試験
免疫毒性試験
中村和市・・・215

キーワード解説
AMPA受容体
鈴木岳之・・・220


最近の話題
アルツハイマー病に対するキノホルムの改善効果
岩田宜芳・・・223

S1P受容体修飾薬の自己免疫疾患治療効果
千葉健治、片岡裕敏・・・224


リレーエッセイ vox nova

研究というモノ創り~創造できる薬剤師の養成~
米山雅紀・・・226

研究者と社会の関わり方~ブログを立ち上げよう!~
早河輝幸・・・227

書 評書 評
血栓症・動脈硬化モデル動物作製法
東  洋・・・229

サイエンスエッセイ
仮説:ヒトの脳が肥大した理由(3)ハイエナと骨
岡部 進・・・230


学会便り
近畿部会 市民公開講座「あなたのお薬を考えよう-ジェネリック医薬品という選択-」
山本浩一・・・232

西南部会 市民公開講座「肥満!動脈硬化!そんなに危険なの?!」
柳田俊彦・・・233

研究室訪問
大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻薬理学研究室
大阪大学医学部保健学科
山本浩一・・・234

宮崎大学医学部機能制御学講座薬理学分野
柳田俊彦・・・235


お知らせ
前綴込
公告 通常総会および臨時総会
公告 役員選挙実施のお知らせ

13A 学術奨励賞受賞者プロフィール
14A JPS論文賞受賞論文プロフィール
15A 事務局NEWS、助成金
16A Calendar
17A 募集
18A 集会案内
19A 執筆の手引き
20A 役員一覧
186頁 JPS 106:2 目次
209頁 次号予告
236頁 JPSのWEB投稿方法が変わりました

著者プロフィール
176,178,180,182,184,190,203

部会報告/抄録
234頁/25P  第112回 近畿部会 大和谷 厚
235頁/38P  第 60 回 西南部会 和田 明彦

 

 

ハイライト 目次 top

総 説
動物実験の倫理指針と運用の実際
2006年6月に改正動物愛護管理法が施行され、動物実験指針が制定された。これらをよりどころに、各研究機関が動物実験規程の策定や見直しに取り組んでいる。いざ運用してみると、いろいろと問題点が見えてきたのも事実。過剰反応に振り回されている様も想像に難くない。どのような策をもって難局に取り組めばよいのか、筆者のノウハウも含めて読者諸氏にぜひともお伝えしたい.(鍵山直子 p.187)

総 説
非線形回帰法によって薬理研究の精度は向上する
酵素阻害定数 Ki の推定には統計学的には非線形回帰法を用いることが推奨されている.しかし,国内製薬企業の創薬研究では直線を当てはめる方法 (従来法) が現在でも使用されている.実際の実験データを参考とした両法の推定精度の比較検討などにより,基礎的薬理学研究や創薬研究における精度向上のためには非線形回帰法が有用で活用すべきであることを論じる.(山崎亜紀子 p.195)



治療薬シリーズ(24) 片頭痛治療薬 
片頭痛治療薬の基礎
セロトニン1B/1D作用薬(トリプタン製剤)は,片頭痛に対する有用性は高く、多くの患者に福音をもたらした。しかしながら、その使用には制限があり,依然として新薬のニーズは高い。脳血管の拡張を調節するようなメカニズムを中心として、新薬開発が行われている.(石井健敏 p.205)

片頭痛の最新のトピックス
本稿では片頭痛急性期治療に用いられるトリプタン系薬剤について解説するとともに,新しい片頭痛治療薬としての可能性を有する5-HT1F受容体作動薬,5-HT1D受容体作動薬,CGRP受容体作動薬,アデノシン A1 受容体作動薬,TRPV1 受容体作動薬およびGABA受容体作動薬について概説する.(清水利彦 p.210)


創薬シリーズ(3) その3 化合物を医薬品にするために必要な安全性試験②
免疫毒性試験
医薬品の免疫毒性試験に関するICHガイドラインが日本でも平成18年4月に施行されるに至った。標準的毒性試験における所見や免疫系に対する意図的でない薬理作用などを考慮し追加の免疫毒性試験の実施を決める必要がある。追加の免疫毒性試験は全ての医薬品について実施する必要はないが、実施の要否ならびに試験の選択にあたっては十分な検討が必要である。医薬品の免疫毒性評価の手順について述べる.(中村和市 p.215)

 

ハイライト top 目次 top


 

 

このページの先頭へ