日薬理誌第132巻第6号 2008年12月
目次 | ハイライト top | |
アゴラ 2008年の感動と薬理学 松田敏夫 --- 327 実験技術 視床下部-下垂体-副腎皮質系過活動モデルを用いた治療抵抗性うつ病モデルの作製および薬効評価 北村佳久、四宮一昭、五味田 裕 --- 329 鎮咳活性評価法-気道粘膜の局所的器械的咳刺激法と局所的化学的咳刺激法- 創薬シリーズ(3)その3 化合物を医薬品にするために必要な安全性試験 新薬紹介総説 HIVプロテアーゼ阻害薬ダルナビルエタノール付加物 (プリジスタR錠 300 mg)の薬理学的特徴および臨床試験成績
キーワード解説 最近の話題 リレーエッセイ
|
||
ハイライト | 目次 top | |
実験技術 ◆治療抵抗性うつ病モデル うつ病治療において既存の抗うつ薬では改善されない治療抵抗性うつ病の存在が臨床上問題とされている。この治療抵抗性うつ病に対する有効な薬物の創薬研究および病態像解明には動物モデルの開発が必須である。そこで、著者らは視床下部-下垂体-副腎皮質系の過活動モデルが治療抵抗性うつ病の動物モデルとして有用であることを明らかにした。本稿では本モデルに対する抗うつ薬の作用および病態像について紹介する. (北村佳久 視床下部-下垂体-副腎皮質系過活動モデルを用いた治療抵抗性うつ病モデルの作製および薬効評価 p.329) ◆鎮咳活性評価法 慢性咳嗽のような鎮咳薬が奏功しにくい咳が増加しつつあり、すぐれた鎮咳薬の開発が望まれている。このためには従来の鎮咳薬が効きにくい慢性咳嗽モデルの開発が不可欠である。本稿では、咳発現に関わる下気道求心性神経の分布とその性質を踏まえて、我々が独自に開発した2つの咳刺激法、すなわち局所的器械的咳刺激法と局所的化学的咳刺激法について、その技法と有用性について解説する. (高濱和夫 鎮咳活性評価法 -気道粘膜の局所的器械的咳刺激法と局所的化学的咳刺激法- p.334) 治療薬シリーズ(32) 標的分子薬-3-② 創薬シリーズ(3)その3 化合物を医薬品にするために必要な安全性試験⑨ ◆肝毒性 新薬紹介総説 ◆HIVプロテアーゼ阻害薬ダルナビルエタノール付加物 (プリジスタR錠)
|
||
ハイライト top | 目次 top |