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日薬理誌第135巻第3号 2010年3月

目次 ハイライト top
アゴラ
JPETのAEとして
服部裕一 --- 93

総 説
-ニトロソ化による心筋活動電位調節について
黒川洵子、浅田 健、古川哲史 --- 95

小胞体Ca2+放出におけるTRICチャネルの生理的役割
山崎大樹、山本伸一郎、竹島 浩 --- 99

実験技術
二光子顕微鏡を用いた脳のin vivoイメージング
鍋倉淳一、江藤 圭 --- 104

創薬シリーズ(4)化合物を医薬品にするために必要な薬物動態試験(5)その他③④
創薬段階でのハイスループット分析技術
山田泰弘 --- 109


探索的臨床試験と薬物濃度分析法
戸塚善三郎 --- 113

キーワード解説
グルココルチコイド受容体
宮下俊之 --- 117

CRTH2
稲垣直樹 --- 119

最近の話題
高度不飽和脂肪酸と認知機能:アラキドン酸とドコサヘキサエン酸は高齢者の脳機能を改善する
木曽良信 --- 121


研究室訪問
滋賀医科大学薬理学講座
岡村富夫 --- 122

リレーエッセイ
博士課程修了を前に思うこと
衣斐大祐 --- 123

 

お知らせ
前綴込 公告 通常総会および臨時総会
     公告 役員選挙実施のお知らせ

21A  学術奨励賞受賞者プロフィール
22A  JPS優秀論文賞受賞論文プロフィール
23A  事務局NEWS、助成金
24A  集会案内、募集
25A  Calendar
26-27A  JPS Vol 112:2 目次、次号予告
28A 役員一覧
表2対向 執筆の手引き
124頁 実験薬理学シリーズ「実践行動薬理学」の刊行
抄録対向頁 安全性情報No.265

部会報告/抄録
122頁/15P 第116回近畿部会 --- 岡村富夫
27P      第62回西南部会 --- 前山一隆

著者プロフィール
98, 103


 

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総説
S-ニトロソ化による心筋活動電位調節
タンパク質アミノ酸システインの側鎖のチオール基におけるタンパク質修飾であるS-ニトロソ化は,一酸化窒素(NO)による直接的なタンパク質修飾による機能調節として,心臓電気活動を含む幅広い生体機能に関与している.心筋イオンチャネルへのS-ニトロソ化の関与とその心臓活動電位への影響について概説する.
(黒川洵子 S-ニトロソ化による心筋活動電位調節についてp.95)

総説
小胞体Ca2+放出におけるTRICチャネルの生理的役割
細胞内ストアである小胞体がCa2+遊離チャネルを介して効率的に細胞質へ放出するためには、カウンターイオンによる発生荷電の中和が不可欠であると想定されている。TRICチャネルは3回膜貫通セグメントを有し、小胞体膜上でホモ三量体を形成し、K+透過性チャネルとして機能する。胎生致死性を示すTRIC完全欠損マウスおよび新生致死性を示すTRIC-B欠損マウスにおいて得られた成果から、TRICは小胞体Ca2+放出に連動したカウンターイオンチャネルとして機能することが想定される.
(山崎大樹 小胞体Ca2+放出におけるTRICチャネルの生理的役割p.99)

実験技術
二光子顕微鏡による脳in vivoイメージング
多光子励起過程を利用した蛍光顕微鏡である2光子顕微鏡は、様々な利点を持つことから、神経科学をはじめ生物学の領域において、広く使用されるようになってきた。本稿では2光子顕微鏡の動作原理、in vivoイメージングにおける利点およびin vivoイメージングの応用例を紹介する.
(鍋倉淳一 二光子顕微鏡を用いた脳のin vivoイメージング p.104)


創薬シリーズ(4) 化合物を医薬品にするために必要な薬物動態試験(5)その他③④
ハイスループット薬物動態分析技術
創薬において探索薬物動態研究は重要なポジションを占めているので、薬物動態試験が探索系のボトルネックになってはならない。そのためにハイスループット薬物動態分析の開発と工夫が常に行なわれているので、ハイスループット分析へのアプローチとその際の留意点について紹介する.
(山田泰弘 創薬段階でのハイスループット分析技術 p.109)

探索的臨床試験と薬物濃度分析法
「マイクロドーズ(MD)臨床試験の実施に関するガイダンス」の薬物濃度分析法で、LC/MS/MS法はカセットドーズでの個々の薬物濃度のPK(MD-TD)予測、CYP およびトランスポーターの多剤併用群での薬物相互作用に適する。AMS法はヒト特有代謝物の検出、MIST問題の解決、Mass Balanceの評価ができる。PET法は薬物の受容体占有率、親和性を動的三次元画像解析できる.これらの技術の概要と意義について紹介する.
(戸塚善三郎 探索的臨床試験と薬物濃度分析法 p.113)

 




 

 

 

 

 

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