学会改革についての私の私案にご意見を頂き、中木先生に感謝します。薬理学会に40年近くお世話になったものとして、最近の学会の退潮傾向と「お役所化」に強い危機感を抱きました。私の基本的な考え方は、学会は活性化に必要な経費は惜しみなく使い、削減可能な支出はとことん切るべきではないか、ということです。
管理費についての中木先生の意見訂正がありましたが、私は一般会員会費が4000万円しかない学会で、人件費関係(人件費+法定福利費+中退共掛金)に4500万円以上使っている状態(平成10年)は正常とはいえないという問題提起をさせていただきました。(そのほかに評議員会費が2600万円と賛助会員会費が2000万円、総額8700万円ありましたが、これが平成13年には総額7900万円弱に減っています。また、事業費には学術集会費が含まれていますが、ご存知のように学術集会は経済的にはほぼ「自己完結型」で行い、そのための人件費は表面に出てきません。従ってこれを学会本体の会計と切り離して考えたほうが「学術集会以外の事業費」と「人件費」の関係がよく理解できると思います)。
もちろん、そのようなバブル期の賃金設定を行った責任は、かつて総務委員長であった私自身にもあることを強く自覚しています。この問題の解決には理事会と事務員の真剣な交渉が必要ですが、それを行うべきかどうかは会員が会費の使われ方にどの程度の関心を持ち、学会の活性化を望んでいるのかにかかっています。
会員の活発なご意見を期待します。
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