議論・異論・反論

JJP(JPS)の改革に関する提案(投稿者:MIT・Yasunori Hayashi) 2002年11月25日投稿

JJP(JPS)の改革に関して2つほど提案があります。

1. 私は海外に来てまもなく7年になりますが、JJPを一度もアメリカで見たことがありません。以前いたコールド・スプリング・ハーバー研究所にも今いるMITにもありません。見たことの無いような雑誌には投稿したくないのが人情です。購読者には海外の大学の図書館や研究室はどれくらいあるのでしょうか。一つの提案ですが、薬理学会から無料である程度の期間(たとえば10年)にわたって主だった大学の図書館や研究室に寄付してはいかがでしょうか。現在では学術評議員になると自動的に強制的に購読せざるを得ないので、一つの大学、そればかりか一つの講座にJJPが複数冊届き、結局は古紙回収に出されるという運命を辿っています。必要な論文はインターネットでダウンロードでき、かつ資源保護が叫ばれているこの時代にこんなに見え透いたばかばかしいことはありません。たとえば、学術評議員の方で個人のコピーはいらないという方がスポンサーとなって海外に寄付するというわけにはいかないでしょうか。

2. 手前味噌で強縮ですが、4-5年前大学院生の頃の仕事で薬理学会奨励賞を頂きました。この賞は頂くと、日本薬理学会誌にレビューを書かなくてはいけません。が、日本語のレビューというのは、他の方(といっても会員限定ですが)に気楽に読んで貰えるという意味以外、自分の業績にはほとんど役に立ちません。英文で書かない限り、誰にも引用してもらえません。そこで、奨励賞のレビューは英文としてはいかがでしょうか。実はこれは当時の担当委員だった佐藤先生に提案したのですが、学会の規定を楯に却下されました。ですが、奨励賞を取るくらいの仕事であれば、それなりの英文レビューもかけるはずで、JJPの引用件数の向上にも役立つと思います。他の人が引用しなくても、最低限自分自身では引用するでしょう。

  以上、これまでの議論の中を拝見してきてあまり見かけなかった点を提案させていただきました。よろしくご考慮ください。


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