日本薬理学雑誌: NHLI
Department
of Thoracic Medicine Imperial |
Dovehouse
Street, London, SW3 6LY, England |
Imperial Collegeは、London Universityに属し、ロンドン南西部の地下鉄South Kensington駅近くにキャンパスを持つ都市型の大学です。 NHLIは、South Kensington駅を挟んで、南側にあるRoyal Brompton Hospitalに隣接しています。日本人観光客も多数訪れるデパート(Harrods)が徒歩圏内にあり、NHLIはまさにロンドンの一等地に構えていることになります。 Department of Thoracic Medicineは、Peter J. Barnes教授が主宰するNHLI最大のラボで、Barnes教授、Chung教授(基礎系)およびPride教授(臨床系)との密接な連携のもと、現在約60名のResearcherが在籍しています。 日本からもこれまでに多数の研究者が訪れ、著名な成果を残されていますが、現在も4名のResearch Fellowと1名のPh.D. Student(StudentといってもMDとしてご活躍されている先生)が在籍しています。 研究内容も大所帯なので多岐にわたりますが、主に喘息の病態と治療に関わる基礎および臨床研究が行われています。詳しくは、URL(http://www.med.ic.ac.uk/divisions/template_divisions_general.asp?id=4)をご参照下さい。 その中で私は、炎症細胞のapoptopsisおよびsurvivalに関連する細胞内情報伝達系の一部について研究させていただいています。 ラボ内では毎週主にFellowを中心としたゼミが開かれ、活発な意見交換がなされています。 また、研究所内の小ホールでは、頻繁にPostgraduate向けの総説ゼミが開催されており、ここでも熱心な討論がなされています。 ロンドンは高緯度地域に位置していますので厳しい冬を想像されるかもしれませんが、メキシコ湾流の影響を受け、年間穏やかな気候(気温は東京とほとんど変わりがありません)に恵まれ暮らしやすい街です。 木澤 靖夫 (日本大・薬・機能形態, 平成12年度日本大学海外派遣研究員)
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