学会員の論文紹介

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Preferential Role of Intracellular Ca2+ Stores in Regulation of Isometric Force in NIH 3T3 Fibroblast Fibers
Koji Nobe, Hiromi Nobe, Kazuo Obara and Richard J. Paul
Department of Molecular and Cellular Physiology, University of Cincinnati College of Medicine

繊維芽細胞における収縮は「非筋細胞収縮」と呼ばれ、キズの修復において重要なステップである。しかし、その細胞内メカニズムの詳細は不明である。

本研究では、繊維芽細胞を collagen 存在下で三次元培養することにより構築された fibroblast fiber を用い、非筋収縮における細胞内カルシウム濃度 ([Ca2+]i)の関与を検討した。

その結果、30% calf serum (CS) 刺激により張力が持続的に上昇するのに対して、[Ca2+]i は刺激直後に一過性上昇のみを示し、両者が異なる経時変化を起こしていると明らかとなった。

[Ca2+]i 動態を変化させるいくつかの検討により、CS誘発の [Ca2+]i 上昇がSRからのカルシウム供給に強く依存し、張力発生の初期段階のみに不可欠であることが初めて見いだされた。

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