日本薬理学会について

理事長より(2003年8月)


社団法人 日本薬理学会理事長
山梨大学医学部 教授

橋本 敬太郎

冷夏のあとに猛暑となりましたが、会員の皆様方にはご健勝のことと存じます。この数ヶ月のご報告を申し上げます。

  最近になり名誉会員の和田博先生と小澤光先生が亡くなられました。両先生とも薬理学会に多大のご貢献をされ、また大きな影響をお与えになられました。また海外の名誉会員ではProf. B. KatzとProf. P. Lechatが亡くなられました。謹んでご冥福をお祈りいたします。
 おめでたい事では、遠藤実前理事長が日本学士院賞を受賞されました。Ca induced Ca releaseをはじめとするご業績が認められ、学会としても祝電などをおおくりいたしました。
 学会活動としては、年会以後、国際学会とジョイントした近畿部会、特別企画や懇親会付きの関東部会が行われ、またサマーセミナーは実験実習を体験する形式で行われ、何れも新しい試みが大変良かったと思っております。
 6月の本年度第2回理事会の議事録が間もなく公表されますが、日本学術会議が第19期に入り、眞崎知生先生が遠藤実先生のあとの会員に選出されました。ご活躍をお願いいたします。また2006年の年会は関東部会から会長を選出することになりました。また今期の理事会中に事務局の統合を念頭に入れた今後の道筋を作るべく理事会として努力することにしました。会員広くから御意見をいただけたらと思っています。
 先般政府の規制緩和の一つとして、薬剤師のいないスーパーマーケットやコンビニエンスストアでも一般薬の販売を認めさせると報道されています。未だ詳細は不明ですので、学会としてのアピールなどは総務委員会に対応をお任せしてありますが、科学、薬理学に基づいた決定がなされるように注目していくべきであろうと思っています。
 先般8月20-23日まで韓国のPusanで第9回東南アジア西太平洋薬理学会Southeast Asia Weatern Pacific Regional Meting of Pharmacologistが行われました。この運営母体のSEAWP Regional Federation of PharmacologistsのPresidentの遠藤政夫先生以下、遠藤仁先生、私のplenary lectureをはじめ、日本から約100名の参加が有り、隣国の薬理学会としての責任は充分果たせたと思います。日本での開催が今までに無かったことから、2011年は我々がホストになることを受け入れざるを得なくなりました。今後皆様にご了承を得るとともに、若手の皆様に運営をお願いしたいと思います。

 以上ですが、ご意見などお寄せいただくことを希望しています。

平成15年8月末
橋本敬太郎


理事長へのメールは下記アドレスまで
keitaroh@yamanashi.ac.jp

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