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学会員の著書紹介

マウスカラーアトラスと写真で見る脳実験マニュアル

マウスカラーアトラスと写真で見る脳実験マニュアル 黒川 衛/編

A4変型判  212ページ
ISBN 4-89706-494-5

2005/12発行
定価(本体6,800円+税)
発行 羊土社

目次

■アトラス編
第1部 写真で見る,マウスの成長と行動
  第1章 マウスの成長過程
  第2章 飼育マウスのさまざまなパフォーマンス
第2部 頭部解剖アトラス
  第1章 頭蓋骨の外観
  第2章 マウス頭蓋骨と脳
  第3章 マウス脳切片の組織像(胎仔と成体)
第3部 ヒト脳組織の解剖学―マウス脳研究者に必要なヒト脳組織の基本

■実験・解析編
第4部 写真で見る,マウス脳実験マニュアル
  第1章 マウス取扱いの基本―つかみ方から胎仔の取り出しまで
  第2章 細胞培養の初歩とマウス胎仔脳を使用した初代培養
  第3章 マウス側脳室への急性投与法
  第4章 マウス側脳室へのカテーテル慢性留置手術
  第5章 マウス灌流固定と脳の切り出し
  第6章 視床下部の切り出し(生標本ブロック)
  第7章 マウス前脳虚血手術
  第8章 脳のパラフィン切片作製法
  第9章 頭骸骨の脱灰法
  第10章 パラフィン切片の染色前後の操作
  第11章 脳切片の染色法

第5部 マウス成熟個体の行動学的解析
  第1章 行動科学の基礎知識
  第2章 行動解析実験プロトコール

■付 録

1:C57BL6J雄性マウスの週齢と体重の相関図
2:成熟マウスと老齢マウスの比較観察
3:ヒトと四足動物での身体構造物の位置関係
4:解剖学・行動科学用語 和英対訳集

著者からのコメント

私が、モデル動物をラットからマウスに変更したのは、遺伝子改変
マウスの登場からで、10年近く経つ。マウスはラットと異なり、体
重も1/10と小さいので、ラットに比べて手術は難しい。またマウス
特有の賢さもあって、行動実験では独特の工夫も必要となる。
関連書籍も英文以外では、まとまったものは少ない。動物モデルと
してマウスを取り扱う上での、困難や日々の発見という経験がこの
著作のバックグラウンドにある。

多くの研究室からの依頼もあって、この度、初心者から専門家まで
研究者のニーズのある書籍を編集することになった。
飼育マウスの観察の基本、行動パフォーマンスの実態、頭部と脳の
解剖学、行動科学、行動解析、手術法、切片作成、染色法、胎仔の
利用、初代培養など広い範囲での紹介書となったと思う。

多くの研究者の方々に利用して頂き、良き研究に繋がることを
期待しております。

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