お知らせ

2005年9月27日掲載
[2004年JJP/JPSインパクトファクター]について

2004年JJP/JPS Impact Factor について

2004年の Impact Factor (IF) が Journal Citation Report (JCR) により発表されました:
  JJP: 1.724 = (’04における ’02 JJPの引用数 312) / (’02 JJPの掲載数 181)
  JPS: 0.253 = (’04における ’03 JPSの引用数 45) / (’03 JPSの掲載数 178)
本誌は2003年に改名しましたので、2004 IFは ’02のJJP掲載論文と ’03のJPS掲載論文のそれぞれ単年ずつが対象となり、両誌名のもとで発表されました。

通常、IFは当該年の過去2年間の掲載論文を対象としますので、誌名変更の場合は旧誌名と新誌名の2年分の数値を合算し直すことになります:
  JJP/JPS: 0.994 = (312 + 45) / (181 + 178)

しかし、’03 JPSを ’04に引用した数45件は例年に比べ異常に低い値で発表されています。そこで確認のため、JCRの引用数内訳リストで示されていた “’03 JPSが ’04 JPSで引用された数” の3件が実際ではどうであったかを調査したところ、それは20件を数え、JCRデータと実際では大きな食い違いがあることがわかりました。従って、JCRのJPS引用数には集計ミスがある可能性が大きいと考えられます。現在JCRに具体的なデータをつけてそれを指摘するとともに、その原因、再集計と正しい数値、次年度への改善、を強く求めております。ミスカウントの原因としては、誌名変更により新誌名でのカウントが未だ不完全、類似誌名 J Pharm Sci (Journal of Pharmaceutical Sciences アメリカ薬学会誌)との混同、が考えられます。

昨年2003年度はJPSにIFはつきませんでしたが、発表された引用数には同様の現象があったためJCRに照会をし、特に J Pharm Sci との明確な区別を求めました。先方からは検索キーを両者を区別できるものに変えた、との報告があったにもかかわらず今回も依然改善が見られなかったのは大変遺憾なことで、厳重に抗議すべき問題であります。

JCRから回答があり次第順次ご報告いたしますが、現在のところJPSのIF 0.253 および両誌合算IF 0.994は不確実な数値としてご理解下さい。一方、JJPのIF 1.724 は、これまでの最高値です。 ’03: 1.419, ’02: 1.230, ’01: 1.347 ....... ’98: 1.533)。2002年から開始した論文の全文オンライン無料公開や2003年開始の早期公開により、引用数は増加する傾向にあると推察できますので、JPSの本来のIFも従来からのJJPに匹敵する数値であると確信しております。

JCRの発表以後、調査に時間を要しましたためご報告が遅くなりました。上記の事情をご賢察の上、今後ともJPSへのご投稿とJPS論文の引用をよろしくお願い申し上げます。

2005年9月27日
(社)日本薬理学会 編集委員会 委員長 鍋島 俊隆

連絡先:(社)日本薬理学会 編集部 journal@pharmacol.or.jp TEL: 075-252-4641

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