単行本
実験薬理学「実践行動薬理学」
この度日本薬理学会では,学会活動の一環として「実験薬理学」と題した書籍を定期的に刊行する運びとなりました.本企画は,薬理学研究に関する種々の研究手法からその応用例までを,シリーズ書籍としてまとめて紹介していくことを目的としています.そして,これまでに本会では,研究者の行動薬理学に関する知識と技術の向上を目的とした各種セミナー(テクニカルセミナー2007「行動薬理学入門─行動評価のABC ─」およびサマーセミナー2008「創薬,育薬,病態解明研究のための実践行動薬理学」)を継続的に企画・開催してきた経緯から,「実験薬理学」の第1 巻のメインテーマは「実践行動薬理学」とすることとなりました.
本書は基礎編(行動薬理研究における実験技術)、応用編(行動薬理研究の実際 1:情動機構関連、2:学習・記憶機構関連、3:疼痛・掻痒機構関連、4:報酬機構関連)および倫理編(行動薬理研究と実験倫理)の3編構成とし,基礎編および応用編においては,上記のセミナーでご講演頂いた先生方に執筆をお願いしました.加えて,より多くの研究手法やそれらを駆使した研究例を幅広く紹介するために,各分野に精通した第一線で活躍されている本会会員の先生方にもご執筆頂きました.また,倫理編においては,過去に「日本薬理学雑誌」において,動物実験倫理に関するご寄稿を頂いた先生方に再度のご登板をお願いしました.いうなれば,本書はこれまで薬理学会で行ってきた行動薬理学研究にまつわる活動の集大成ともいえるものです.本書が行動薬理学研究に携わる多くの方々の参考となり,読者の皆様から様々なご意見やご批判を頂ければ幸甚です.
社団法人日本薬理学会
編集責任者 武田弘志
辻 稔
赤池昭紀
実験薬理学「実践行動薬理学」
定価6,300円(本体価格6,000円+税)
B5判/365頁
目次
第1編 基礎編:行動薬理研究における実験技術
第2編 応用編:行動薬理研究の実際
第1章 情動機構関連
第2章 学習・記憶機構関連
第3章 疼痛・掻痒機構関連
第4章 報酬機構関連
第3編 倫理編:行動薬理研究と実験倫理
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