新名誉会員のご紹介
平成29年度通常総会において,本会名誉会員に次の3名の方が承認されました.
尾崎 博 |
尾崎博先生は,1976年東京農工大学農学部獣医学科をご卒業後,東京大学大学院農学系研究科修士課程を修了され,’81年より東京大学農学部助手(家畜薬理学講座;浦川紀元教授),’87年より同助教授(唐木英明教授),’89年から’91年アメリカ合衆国ネバダ州立大学医学部生理学教室客員教授を経て,’03年から’17年まで東京大学大学院 農学生命科学研究科 獣医薬理学講座教授として薬理学の研究・教育にご尽力されました.その間,海産毒の薬理学研究,平滑筋の生理・病態研究では多大な業績を残されました.日本薬理学会では,学術評議員24年,常置委員会等委員11期19年,第124回日本薬理学会関東部会を主催されるなど,薬理学会の発展に多大な貢献をなされました.(文責:堀 正敏) |
木村 純子 |
木村純子先生は1977年福島県立医科大学医学部をご卒業後,同大学第一生理学講座教室に入局されました.その後,英国オックスフォード大学留学中に博士号を取得.岡崎国立共同研究機構生理学研究所生体調節研究系高次神経性調節部門ポスドク,山形大学医学部薬理学講座助手,福島県立医科大学医学部薬理学講座講師, 助教授を経て,’99年から’16年まで同大学医学部・大学院教授として薬理学の教育・研究に尽力されました.Na+/Ca2+交換体電流の観測に成功し,さらにその阻害薬の研究開発を主導されるなど,循環器における電気生理学的研究の発展に大きな業績をあげられました.日本薬理学会においては,理事(2期),監事(1期)そして北部会部会長を務められ,本学会の発展に多大なる貢献をなされました. (文責:坂本多穗) |
柳原 延章 |
柳原延章先生は,1974年岐阜薬科大学をご卒業後,大阪大学大学院薬学研究科修士課程を経て,徳島大学大学院医学研究科博士課程に進学され医学博士号を取得されました.’80年に産業医科大学医学部薬理学講座助手に就任され,同講座講師,助教授を経て,’00年から’17年まで産業医科大学医学部薬理学講座教授として,薬理学の教育・研究に尽力されました.この間,カテコールアミンの生合成律速酵素であるチロシン水酸化酵素活性の細胞内調節機序の解明に尽力されました.日本薬理学会においては,理事2期,各種委員会委員7期,第67回日本薬理学会西南部会部会長を務められるなど,本学会の発展に多大なる貢献をなされました. (文責:宮田篤郎) |