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平成30年度第2回理事会報告
2018.09.06日 時:平成30年3月9日(金) 15時5分〜17時
場 所:ステーションコンファレンス東京「605-A」(東京都千代田区)
出席者:理事長,理事17名,監事2名, オブザーバー3名
議 事
1.平成29年度は,1)年会,部会等の学術集会の開催,2)日本薬理学雑誌,Japanese Pharmacological Sciencesの刊行,3)江橋賞,学術奨励賞,JPS優秀論文賞並びに年会優秀発表賞各賞の授賞,4)薬理学エデュケーター認定制度及び専門分野のカテゴリー表再編等を検討する薬理学に関する研究及び調査,5)内外の関連学術団体との連携,の各事業を行った.
平成29年度の収入は1億5,927万8,781円で前年比約175万円の減少,支出は1億4,961万3,780円で前年比約1,420万円の減少となり,支出の減少が収入の減少を大きく上回ったため,平成29年度収支は約966万円の黒字決算となった.1)第90回年会会計から交付金全額と収支差額約482万円が繰り入れられたこと,2)Journal of Pharmacological Sciences(JPS)の掲載頁数が700頁と前年を大きく下回ったことによる制作料約675万円の減少及び編集事務局経費が減少したことによる.全体の事業規模は前年より縮小したものの,平成29年度の正味財産は前年に比べ約927万円増加し,1億8,465万8,489円となった.学術評議員会及び総会に事業報告及び決算を報告する.
2.監事より平成29年の事業報告及び決算報告を監査した結果,適正に処理されていることを確認した旨の監査報告がなされた.
3.平成30年度予算及び事業計画は昨年12月8日の理事会に提示されたものであること,平成30年は7月に第18回国際薬理学・臨床薬理学会議(WCP2018)があり,WCP2018収支予算を本会と日本臨床薬理学会で按分し連携事業に組み入れたことで,収支ともに例年より1億円以上拡大した事業規模となったが,全体では約450万円の赤字予算編成となった.本事業計画及び予算を学術評議員会及び総会に報告する.
4.2017年のJPS優秀査読者賞は,吾郷 由希夫氏とHye Sun Kim氏の2名が受賞することが報告された.2017年のJPSの投稿数は303編で,国内97編(32%),海外206編(68%)である.また採択率は国内論文47編(64%),海外論文36編(37%)で,頁数は対前年比86%(110頁減少)の700頁である.
5.平成30年4月1日に就任する新学術評議員申請者42名全員の就任を承認し,学術評議員会及び総会に提案することを決定した.申請要件が会員歴5年以上に緩和されたこと,推薦方式の簡便化も図ったが,周知が十分でなく,例年並みの申請にとどまったため,次年度は事前の周知を徹底する.企画教育委員会の所管事項として,薬理学エデュケーター制度の2019年実施に向けて,準備状況が報告された.
6.WCP2018会期中の7月4日にIUPHAR総会を開催し,次期理事会メンバーとWCP2026の開催都市が決定される.IUPHAR総会に出席する日本代表団は以下のとおりである.
日本薬理学会 :安西 尚彦,飯野 正光,池谷 裕二,金井 好克,廣瀬 謙造,吉岡 充弘,成宮 周
日本臨床薬理学会:内田 直樹,熊谷 雄治、渡邉 裕司
7.平成30年の江橋賞選考委員は,学会内外1名ずつの交代があり,後任の委員を決定した.
8.平成29年12月1日から平成30年2月28日までの新入会希望者75名全員の入会を承認した.
9.2018年1月10日(水)のWCP2018の演題登録締め切りまでに,世界各国から2,362演題が登録された.プログラム委員会が指名する各分野の研究者により全演題の査読を終え,発表日を含む採択通知が発送される. 2月26日現在の参加登録数は945名であるが,最終的には5,000名程度の参加者を期待しているとのことである.WCP2018は薬理学に関する最新の研究成果の国際的な発表の場であることにとどまらず,日本の伝統文化や芸能が随所に組み込まれた公式行事により,様々な国の薬理学研究者との交流を推進する場となることが期待される.開催まで3ヵ月あまりとなった今,改めてWCP2018への協力が呼びかけられた.
10.第92回年会準備報告が金井年会長より報告された.