理事長挨拶
理事長を拝命して約1年が過ぎました.多大なご支援を頂きました役員、委員、会員、代議員の皆様に厚く御礼申し上げます.
薬理学は,生体と薬物を含む生体内外の化学物質との関わりを個体から分子に至るレベルで明らかにする学問であり,薬理学により生体の理解が進み,それが新たな薬理学を創るサイクルが回ることによって,生命の仕組みの解明,創薬,薬物治療の発展に貢献してきました.日本薬理学会はこの考えに沿った様々な学会活動を行ってきており,今後もこれを継承した活動を進めて参ります.
さて,日本薬理学会は,1927年に設立され、今、設立100周年記念事業を準備し、一部は実施中です.既に,第1回日本薬理学会100周年記念博士研究奨励賞への応募を行い,APPW2025の第98回日本薬理学会年会(赤羽 悟美年会長,2025年3月17〜19日 幕張メッセ)において受賞記念講演会および表彰式を開催する予定です.本記念事業では,皆様とこれまでの100年の歴史を振り返り,これからの新しい100年に向けた未来志向の議論をする機会になればと思います.
本会の重要な活動として,学術誌の出版事業があります.英文誌(JPS)のインパクトファクターは3.5と順調に向上していますが,引き続き,JPSのステータスの向上を目指します.日薬理誌は,会誌としての機能に加え,学術的価値が高い優れた総説等を掲載しています.両誌ともにオープンアクセス化しており,学術面での社会貢献の意義が大きく,今後も有用な情報を発信して参ります.
年会,地方部会,市民公開講座,次世代薬理学セミナー,看護薬理学カンファレンス等は本会の目的を達成するための重要事業であり,学術集会長・組織委員会との連携のもと,引き続き活発な学術集会の開催を支援する体制を整備したいと考えています.さらに,国内外の関連学会との連携協力を通して薬理学の進歩を図り社会に貢献することは,本会の最も重要な活動であり,今後も継続して参ります.
ところで,財政面では依然不安定であり,持続可能な学会運営への移行を迫られている状況にあります.本会の事務局の体制についても一層の安定化に努めます.
会員の皆様には,今後とも引き続き,本会の活動にご理解とご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます.
令和7年1月1日
橋本 均
大阪大学大学院薬学研究科 神経薬理学
2024-(橋本 均)
理事長挨拶(2025年1月)
理事長就任のご挨拶(2024年5月)
2022-2024(赤羽 悟美)
理事長挨拶(2024年1月)
理事長挨拶(2023年1月)
理事長就任のご挨拶(2022年5月)
2020-2022(谷内 一彦)
理事長挨拶(2022年1月)
理事長挨拶(2021年1月)
理事長就任のご挨拶(2020年5月)
2018-2020(吉岡 充弘)
理事長挨拶(2020年1月)
理事長挨拶(2019年1月)
理事長就任のご挨拶(2018年6月)
2016-2018(赤池 昭紀)
理事長挨拶(2018年1月)
理事長挨拶(2017年1月)
理事長就任のご挨拶(2016年5月)
2014-2016(飯野 正光)
理事長挨拶(2016年1月)
理事長挨拶(2015年1月)
日本薬理学会の更なる発展を見据えて(2014年5月)
2012-2014(岩尾 洋)
2010-2012(松木 則夫)
公益社団法人 日本薬理学会の発足(2012年1月)
第84回日本薬理学会年会開催中止のお知らせ(2011年3月)
理事長就任のご挨拶(2010年6月)
「ホメオパシー」への対応について(2010年8月)
2008-2010(成宮 周)
2006-2008(三品 昌美)
2004-2006(馬場 明道)
2002-2004(橋本敬太郎)
理事長挨拶(2004年3月)
理事長挨拶(2004年2月)
理事長挨拶(2003年12月)
理事長より(2003年8月)
理事長からのメッセージ(2003年6月)
理事長より(2003年4月)
新年のご挨拶(2003年1月)
理事長より(2002年9月12日)
理事長からのメッセージ (2002年4月)
理事長就任のごあいさつ (2002年4月)